しし座流星群の夜に

ばかいぬ

2015年11月23日 19:52

父が18日に80歳で旅立ちました。
四国八十八ヶ所巡りに何度も行ったおかげなのか、末広がりの八だらけです。
電話をもらったのが、深夜の1時半で、最期には間に合いませんでしたが、毎日会いに行っていたので、プキの時と同じような気分です。
前日の夕方、ふつうに「相撲がみたいからテレビつけといて」と言われたのでつけたまま
「またあしたくるね」といつものように母とわたしは家に帰りました。

その一時間後の横綱戦も観戦したようで「白鵬2度にわたる猫だましにたいそう憤慨し」、
夜中も「少し前まで普通に話をして、ラジオを聞いていた」ようでベッドには携帯ラジオがおいてありました。

そして・・・「犬が迎えにきたで、そろそろおれもいくわ」と言ったと看護士さんから聞きました。
最期はやはりプキが来たようです。
プキはふたご座流星群の夜でした。
この秋か冬のどれかの流星群の日だと思っていましたが、プキは獅子っぽいからもしれません。

父は人に囲まれてにぎやかなのが好きだったので、すごくたくさんの人に見送ってもらえてよかったと思います。

多分、一緒に住んでいた母とわたしにしかわからないことだと思うのですが、
プキが呼んだというのは本当だと思います。
不思議とろうそくの灯りやいろんなものに犬の耳の形がでました。
なにかとはいいませんが、きれいに同化したような犬耳型でした。

今頃、しんどいのもなくなって、プキといっしょに寝転がったり、
食いたいもん食べてるんじゃないでしょうか。
80歳と18歳のじいちゃんふたりで。
そうそう、プキも八の字って喜んでるだろうな。
それとも相変わらず「ちえっ、父ちゃんかよ!とかいってるかな」
「まーそーいうなブキ」と父は濁点で呼んでいることでしょう。
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