「懐かしの」は「懐かしい」とは別物

ばかいぬ

2004年10月22日 11:31

近年よく使われている「懐かしの××」という使い方が好きじゃない。
「懐かしい」は個々が感じるもので、銘打った商品や場所につけるものではない気がするからだ。
「懐かしく」感じることや、古いものが再認識されるのはいいんだけど、それを同時代に知らない人までもが「わー、懐かしいですねえ」というのは、なんだか変な気がするのだ。本当は「新しい感じ」「はじめて」と感じているのに、「懐かしい」と言わされているのだろうか?もしくは「古臭い」「古めかしい」「300才くらいのばあちゃん出て来そう」などという感想を持ちつつも、気を使っているのだろうか‥‥などと勘ぐってしまう。
「懐かしい」という言葉もあまりにもひとくくりにされすぎで、連呼されるとほかに語彙がないのだろうか?とも思ってしまう。

わたしは博物館でバイトしているため、収蔵庫やなんやらに恐ろしく年代物‥‥そうそう!「年代物」という言い方があった!じいさんばあさん、父母などはこの言葉をよ−使いますな。でも「年代物」には少しだけ「卑下」や「バカにしている」感じが漂うから敬遠するのかもしれない。
年代物を見ると、「こーゆーもん使っとったんだ」「へー、ほー、ふーん」と感心したり驚いたり新鮮だと思う方が多い。

TVを見ながらこういうことをいうので「そー、クソ細かいこと気にせんも」といわれてしまうのだが、なんだか気持悪いのだ。
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