尾張のヒト・18「カレーの発音」

ばかいぬ

2013年06月19日 14:07

一宮限定タブロイド紙・月刊「い〜ち」6月号に載せていただいた4コマです。
今月は・・・「カレー」の発音。
実は、尾張地方では・・・標準語と発音がまったくちがうんです。
テレビCMで違う発音が流れてても、20歳くらいまでなんら疑問にも、自分らの発音が違うとも思っていませんでした。



ちなみに・・4コマめのぼっちゃまは、プキオさん・・・顔がプキちゃん。召使いは母です。
実は・・・普通の発音の方は、「スネオさん」(エセ金持ち、成金)がするんもんだと思ってたんですよ。
なぜかっていうと、子供の頃いた「生まれも育ちも生粋のイチノミヤン」なのに「なぜか標準語のいけすかない一家」がしてたから。
うちらが子供の頃は、住んでいる人がほぼ地元の人なので「標準語に対する偏見」がそれはそれは大きくあったんです。
関東から引っ越してくると、むりくり先生が「おまえ、それは発音が違う!」って尾張弁に直すとか・・・
多分その子は「あんたらが違う」と理不尽に思ったでしょうね。

語尾のニュアンス違いや発音違いというのはたくさんあるんですよ。
尾張「た→だ→い↓ま→」
標準「た↑だ↑い→ま→」とか。矢印ちがうかもしれません。
尾張「ありがと」
標準「ありがとう」とか
「こんにちわ」も

ちなみに発音を絵にするのがあまりに難しく、いろいろ考えてややこしすぎてボツにしたのが・・
「華麗なる一族のディナーはカレイのカレーでおやじは加齢臭」
「華麗」「カレー(標準読)」・・・成金読みです
「カレイ」「カレー(尾張読)」・・・尾張読みです
「加齢」・・・ちょいとどっちとも違うよな
そんで、華麗なる一族の想像が白戸家だったりします。なぜかというと白い犬が北大路欣也(ドラマ華麗のキムタク父役)だから。「わたしは加齢臭などない!犬臭だ!わわわわん」とかいう映像まで想像。

幸い、父母も何代もまえからイチノミヤンで、学校も会社も一宮・・・
私自身は岐阜や名古屋に勤めたけど、結局美濃尾張を出ていない・・・というベッタベタの尾張人なので、こうしてこんなネタを描いていたりしますが・・・今の子供らは結構恥ずかしがらずに(わたしはどうしても発音は使えません)標準語使いますよね。「カレー」も。

「カレー」といえば・・香辛料に弱くて、実は普通の「カレーライス」(外で食べるヤツも)が食べられません。家で作る時は、トマト缶とケチャップ、カレールー少なめで作り、食べる前に牛乳飲まないと胃がやられます。実は食いたくないので作りたくありません。でも母が「カレー!カレー!あんたのカレーが食べたい!」と言うので仕方なく月一くらいで作ります。最近はトリももとムネを半々にしていれます。難儀です。
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