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2006年01月23日

「逃亡くそたわけ」

どえらいインパクトのタイトルだけで借りましたって感じですが、というわけではなく、絲山秋子さんの小説は読みやすいので借りました。
そういえば芥川賞とりましたね。
いつもこの手の賞はよくわからん人が多いんで、読んだことがある人だとなんかうれしいです。
うーん、名古屋出身をひた隠しにする「なごやん」。
屈折してるというよりも‥‥10年くらい前までの「えびふりゃー」とからかわれていた時代の名古屋人が描かれるんでしょうね。
今や名古屋ブームなんてことになってますから‥‥どうなんでしょう?わたしは地元からあんまり出たことがないからわかりません。
東京に出て行くと名古屋人はこうなるもんですかね。名古屋弁話そうよ。
それよりも主人公の博多弁(?)が終始一貫していていいな(かわいい)と思いました。
絲山作品は絶対!!男女がくっつかないとこがいいですね。
ああ、この人いい人だ、この人好きだって人に限ってくっつかない。
だから読んでる方は「あー、もう、ぐあー」とか思っちゃう。

個人的には「海の仙人」のが好みです。ラストをのぞいて。
「逃亡くそたわけ」はラストが好きです。
「袋小路の男」も面白く読みました。
読んだ順が違ったら、「逃亡くそたわけ」のがいいと思ったかもしれません。
出てくる人ふたりとも成長?してる気がするし。

絲山作品、どれも結構好きです。
半日くらいで読めてしまう。
これってどうなんでしょう?すごく懸命に書いたのに読むのは半日。
3時間かかったのに食べるのは10分‥‥みたい。
でもそんだけ一気に読めるってやっぱりいいことだと思います。

そうそう、ひとつだけつつくと‥‥
名古屋弁では「くそたわけ」っていいません。
「クソターケ」もしくは「クソダーケ」です。
「わ」はなぜか音引き発音、もしくは「あ」の発音なのです。
細かいとこをツツいてしまいました。すみません。

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この記事へのコメント
純文学だか何だか知らないですけど、今までの芥川賞受賞作って全然面白くないんですよねえ。数年前の某受賞作なんか本屋で一行立ち読みしてやめてしまいましたしw

でも今回の作品はいぬ様のご感想からして面白そうな感じですね!タイトルも凄く惹かれるものがあります。今度立ち読みしてみようかなw
Posted by ゲスト at 2006年01月25日 02:55
芥川賞‥‥そう、1ページ読んでくらーい気分になっちゃうのが多いんですよね。
小説全般にいえることかもしれないんですが、展開も出てくる人も暗い!
希望するのは読んで吹き出すくらいのバカ小説(芥川賞の品位??をそこなうとかいって受賞できなさそうだな)。
絲山さんのが明るいかと言えば‥‥どうかな‥‥なんですが、明るい方だと思います。原田ムネノリさんとか、チチ松村さん(ゴンチチ)とかね、バカバカしいひとがすきです。小説じゃなくてエッセイか‥‥。
受賞作は「くそたわけ」じゃないから読んでないけど、絲山さんも東野さんも愛知県にお勤め経験アリなんだって、新聞に書いてありました。「たーけ!」って言われたんでしょうか?
Posted by ばかいぬ at 2006年01月25日 11:21
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